[ ゲームレビュー ] 2007/06/10(日)
『キャラ萌えゲーではなく、ふいんき(なぜか変換できない)萌えゲー』 【メインスタッフ】
シナリオ:
丸戸史明 原画:
ねこにゃん 【観点別評価(S〜E)】
シナリオ:
A ビジュアル:
C キャラクター:
B 演出:
B ムービー:
B サウンド:
S システム:
S 点数:
80点 プレイ時間:
約25時間 *ネタバレは可能な限り抑えていますので未プレイの人も安心して続きをお読みください。
.
このゲームのタイトルにある『約束』の文字。そう、このゲームは全てグランドフィナーレである『約束の日』にあります。
(あらゆる意味で)圧倒的な破壊力を持った『約束の日』。これに感動できるかどうかは全て、このゲームの雰囲気を愛することができるかどうかにあります。
そういう意味で敢えて言わせてもらう。このゲームは
『ふいんき(なぜか変換できない)に萌えるゲーム』であると!
……ま軽く叫ばせていただいたところで各々の点からこのゲームを見てみようと思います。
■シナリオ キャラルートごとのシナリオは全体的に高いレベルでまとまっているドタバタコメディ学園物といった感じ。
笑いあり、感動ありと、王道を貫いていますので、学園物が好きという人はまず間違いなく気に入るシナリオかなと。
ただ、一部ルートでは主人公がみんなの足を引っ張ってる感が拭えない展開があります。ヒロインの成長を表そうとしているのだろうが……カッコイイ主人公が好きという人にはその点が気になるかも。因みに俺はこれが原因で
さえちゃんルートと
静ルートでかなりストレス溜まった人間。もう主人公死ね、氏ねじゃなくて死ね。となんど思ったことだろう。いまとなっちゃ思い出せないぜぇ!
そしてシナリオとは別に評価できるのはその完成された雰囲気。ハーレムとか、そういうものを超えた、温かなつぐみ寮での生活はとても楽しく、満たされるものとなっています。先ほど『これに感動できるかどうかは全て、このゲームの雰囲気を愛することができるかどうかにあります。』と書きましたが、ぶっちゃけほとんどの人がこの雰囲気にやられると私は思いますね。
んで、その雰囲気を最大限に活かしたのが
海己ルート。皆が個人を、そして個人が皆を思い、そして応援しあう。そしてその雰囲気は回りの人にも変化を与える。まさしく理想的な形。というか、他ルートでの複線の多さから見ても海己シナリオが一番作りこまれていたかと思います。その点も併せて是非プレイヤーには海己ルートを最後に持っていって欲しいですね。
■ビジュアル ……サーセン俺、ねこにゃん氏の絵が苦手だわwwwwwwwwww
うん。確かにかわいくて広くうけそうな画風なんだけどね。一枚一枚に差があるというか、不安定。特に構図は時たま「そりゃねぇよとっつぁ〜ん!」とツッコミたくなるものが……。
塗りも少し甘い感じが見受けた。特に宮穂の立ち絵と、宮の一部イベント絵。ものすごく薄っぺらい感じがして萎え萎え。個人差もあるだろうが個人的に惜しいなぁと思いました。
■キャラクター 絵の面でマイナスはあったものの、丸戸氏はキャラ作りがなかなか巧い。というか、総合的にキャラがいいから雰囲気が冴えるのか。納得。
声もほとんどのキャラが合っていたと思うが――
奈緒子役の篠崎双葉さんだけはちょっと。過去に彼女が担当したキャラクターがことごとく俺にとって苦手キャラだっただけに、それと重なってしまったか。全く萌えれませんでした(´・ω・`)
あ、因みにそんな私の最萌えは
宮穂。あのデレデレっぷりはやべぇ。超やべぇ!
■サウンド BGMにおいては全てにおいて高レベル。
特にOPの
『allegretto〜そらときみ〜』は個人的に2006年トップの素晴らしさです。明るい曲調ながら、“別れ”を思わせる歌詞はとても切なく、そして素晴らしい。間違いない傑曲かと。
そしてグランドフィナーレEDテーマである
『さよならの代わりに』(歌: つぐみ寮寮生会合唱団) は超反則の一品。反則レベルではAIRの『青空』にも匹敵します。しかし
ゲームクリア前に聞くのは絶対禁止。マジで笑いが止まらなくなるから!(クリアすれば意味が分かる
■システム ゲーム形式はオードソックスなADVですが、システム画面ではかなり色々と設定を弄ることが出来ます。痒いとこにまで手が届くとはまさにこのこと。
この完成されたシステムは他ブランドにも真似して欲しいものですなぁ。
■総評 ……いやぁね。この『こんにゃく』は余りにも全体的なレベルが高い(故に特出した点が少ない)ゲームだけにこのように基本的な観点から作品を評価するというレビュー形式をとったわけですが。どうだったでしょうかね?
個人的な意見でマイナスした点も多々あり、83点という点数をつけましたが、総合的に見れば間違いなく学園物の中ではトップレベルの完成度を誇る作品だったと思います。
最初に書いたとおり、このゲームは「雰囲気を愛したもの勝ち」なゲームであり、その雰囲気はといえば間違いなく素晴らしいものになっているので、万人受けするゲームだと思います。是非とも多くの人にこの雰囲気を味わってもらって、そして『さよならの代わりに』で泣き崩れて欲しいなぁとw
【関連リンク】
この青空に約束を― 公式ホームページ