[ ゲームレビュー ] 2007/08/13(月)
『熱けりゃいい。それで熱けりゃ更にいい』 【メインスタッフ】
シナリオ:
鋼屋ジン 原画:
NiΘ 【観点別評価(S〜E)】
シナリオ:
A ビジュアル:
S キャラクター:
S 演出:
B ムービー:
A サウンド:
S システム:
D 点数:
89点 プレイ時間:
約38時間 *ネタバレは可能な限り抑えていますので未プレイの人も安心して続きをお読みください。
この作品はまず世界観の見せ方と広がし方に圧巻した。
次から次へと
“デモンベイン”を魅せてくれる。そう、この作品の素晴らしさは世界観そのものにあるのだ。
ぶっちゃければ
巨大ロボットで戦闘をする意味なんてないと思った。寧ろご都合主義を加速させる要素だと思う。
だが、この作品は
そのご都合主義がこの作品らしい。この世界観らしい。
普段は許されないような無理矢理な設定や展開があるが、この作品はそれがプラス要素になっている。その理由はやはりその世界観にある。
そう、
『どこまでもアバウトに、そして無限に広げられる世界観』に。
とりあえず大きけりゃなんでもいいんだ。
派手ならなんでもいいんだ。
かっこよけりゃなんでもいいんだ――――。
それらを全て許容させる、厚みが無限に広がる世界観がこのゲームの幹となる。
そしてその世界観を存分に活用して大きく派手でかっこいい、そんな物語が完成した。その世界観がまず成功したのだ。
そして、そんなメチャクチャな物語を際立たせるほどの演出と音楽、そして
800枚を超える2D+3Dの素晴らしいCGは流石ニトロプラスと言わざるをえない。どれも高レベルにまとまっていた。
無論そんなメチャクチャなまでに様々な物をぶち込んだ“デモンベイン”は、
他の作品に無い個性の塊である。その個性がプラスに働くかマイナスに働くかはプレイヤー次第であるといえる。
個人的にはプラスに働いたが、先ほど述べた例によって、ご都合主義絶対反対ってな人には勧められない。渡したら最後、ぶっ壊されて返されそうだ(笑)。
他にもテキストのアクの強さ。これをカッコいいと思えるかどうかも問題か。ライターの語彙力はすさまじく、知識量、引き出しの多さはエロゲライター中でもトップクラスだろう。だが、それによって次々と意味不明な単語を並べまくって、「さあ想像しろ!」と訴えかけてくる。個人的には大好きなテキストだが、嫌う人は多そうだ。
他、大きな原点要素としては
パートボイスであることと、
音楽鑑賞モードがないこと。個人的にこの二つは大いに悔やんだ。
……まあ、何も考えずにゲームを楽しめる人には満点級のゲーム間違いなし。考えるな、感じろ!w
まぁそんなこんなで濃いこのゲームの魅力としてキャラクターのハズレがないことも言えるだろう。特に悪役の素晴らしさといったら……w
西博士、アンチクロス、マスターテリオン、ナイアetc...どいつもこいつも“悪役”やってくれる。特に西博士の噛ませキャラっぷりは最強w本当の漢ですなw
その他脇役ではなんといっても執事さんのかっこよさが光る。惚れること間違いなし。
ヒロインでは圧倒的にメインである
アルが一番か。ロリロリでやきもち焼きで最強。これで惚れずして誰に惚れる?
その他2人はいまいちだが、瑠璃ルートでのアルのやきもち焼きっぷりに惚れろ。
他、このライターだからこそといえる、名言の数々。
ただただ「かっこよさ」を追求したカオス名言たちに燃えるのもこのゲームの楽しさといえよう。
「何と!?我輩を!一億年に一度と呼ばれた天才科学者たる、このドクター・ウェストを知らないっ!?
ななななななな何たる無知!無知とは罪!無知とは悲劇!
悲しみと絶望に彩られた君の人生は喩えるならば、この手のひらに舞い降りた儚い淡雪……雪がすべてを白く埋め尽くす……僕の悲しみも何もかも……ゴゴゴゴゴゴ……
何?
何が起こったの?な、雪崩れ!?ギャー!」「憎悪の空より来たりて――正しき怒りを胸に─―我等は魔を断つ剣を執る!
汝、無垢なる刃デモンベイン!」 「光射す世界に、汝ら闇黒、棲まう場所無し―― 渇かず、飢えず、無に還れっ!
レムリア・インパクトッッッ!!」
「昇華ぁっー!!」 なんかしょっぱなから電波ゆんゆんだが気にするな。
もうこの言葉達は叫ぶ勢いです。てか
ガチで叫びますよ俺は? ……以上。
作品が作品だけにまとまりの無いレビューですまん。とりあえず、
ここまでごった煮闇鍋カオス状態のゲームは他にない。
それでいてかなり「面白い」ものに仕上がっているのだから、シナリオライターの鋼屋ジンの実力に圧巻せずにはいられない。次回作も是非とも我々を圧倒する世界観を以て
、好き勝手やってもらいたいと思います(笑)
【関連リンク】
斬魔大聖デモンベイン 公式ホームページ